JEN CITY

Case10:バス停にて

あの日は1時間目から授業があったので、
早起きして大学へ向かっていたのです。

ちょうどバス停に着いた頃かしら、
急におなかが痛くなって、、、
立っているのもやっとでした。

バスがきた。
このまま乗って30分、耐えれるかしら。
背後の時刻表を見る。
このバスを見送ると、次は30分後。
どうにかならないものかと
苦しむ私の目にとまったのは、

ス、スズキ調剤薬局・・・
こんな早くから営業してるみたい。
私はおなかに手をあてながら、
真っ直ぐ見つめた。

にらむ。
しかめる。
考える。
脳裏をよぎる言葉、

JEN CITY,,,

やっぱりだめ。
あの薬局に行くのはやめておこう。

回れ右したその時、
バスが発車した。

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