Case6:営業先にて
僕は上場企業の営業マン。
毎日歩いてます。
いろんなところで愛嬌ふりまいてます。
辛いことも多いけど、
決して向いてない仕事ではない。
そんなわけで今日も営業!
この辺にあるはずなんだけど…宇津木工業所。
ここだ!
あれっ、、、なんで、
鈴木工業所なんだ?
おかしいな、聞き間違えたかな。
住所だと絶対ここのはずなんだけど…
宇津木、鈴木、、、
まさか、ばーちゃんが言ってた…
JEN CITY,,,
いやいやバカバカしい。
とりあえず、入ってみるか。
僕は古びたドアを開き中に入った。
失礼します。こんにちはー。
工場内は薄暗く、やけに静かだ。
誰もいないのだろうか…。
微かだが、奥の部屋から光が漏れている。
そちらへ向かい、ゆっくりとドアを開けた。
こんにちはー。
!!??
部屋の向こうで僕が見たものは、
(; ̄□ ̄)ヒヨコ!!??
ヒヨコがベルトコンベヤーで流れている。
部屋中「ピヨピヨ」という鳴き声で
ひしめきあっている。
なんだよ、これ…
ヒヨコ…
ヒヨコ工場だ!
ここでは大量のヒヨコが生産されているんだ。
でも、こんな所で、、、一体なぜ?
このヒヨコ大量生産の光景を見つめ呆然とする僕。
そのとき、
1匹のヒヨコがジロッとこっちを見た。
ハッッ!!!
ヤバイと感じた僕は
一目散にその場を去ったのだった。
(つづく) ※ヒヨコについてはF&M会報No.27参照。