映像が流れはじめた。少年が拾ったチケットは「シフク」行き。バスに乗り込むとミスターチルドレン登場!!
ジェーーーーーン!!!拳を突き上げ00番のリストバンドを見せつける。JEN氏の装いは黒服、黒パン、赤と黒のリストバンドだ。
1,終わりなき旅
空は曇りだがまだ明るい。なんなんだろう。不思議な感覚。目の前にミスチルがいて、生で演奏していることへの実感が湧ききっていない。うおぉー。
2,光の射す方へ
この曲やったかなぁ。JENが浦さんへキューを出した。JENさん軽く踊ってます。あー、懐かしい感覚。ライブだ。
3,名もなき詩
このへんまでは桜井氏がよくこちら側を見てた気がするので、大きく口パクで歌ってました。 JENさんはシンバルがかぶってて、ちょうど目隠し状態。こっちあまり見てないだろうな。
ここらへんで桜井氏のMC。
「今日はきっと、雨が降る」
「だから雨が降っても大丈夫な選曲に変えてます」
「雨が降る前に静かな曲を」
4,Everything(It's you)
桜井氏こんなしゃがれ声だっけ。高いのもいいけど、Aメロに多い低い歌声好きです。今回はしっとりバージョンでしたね。力強さが繊細な感じに変わってて、これもまたいい。そして、相変わらずJENさん肩が上がって素敵です。
5,PINK
昨夜の照明チェックで見た色が会場を埋め尽くす。JENかっこええ。ここから初めて生で聞く曲がちょっと続く。
6,血の管
実はこの曲、イントロ・間奏のピアノのメロディーがあまり好みじゃないんです。何故だか「砂の器」が脳裏をよぎって…(見てないけど)。でも、歌の部分はすごい好きなんです!やわらかく、切なく、そして透明感のある感じが、、、聞き入ってしまう。
7,掌
CDで聞くより断然いい。そして、お楽しみは何といってもサニーさんのコーラスでしょう。 「それぞれがっあ~♪ 愛してるひーとーぉ♪」てね。 「が」にアクセントがつくんです。強く!
「One」とかたくさん掛け合ったりしてた気するけど、サニーさんのコーラスが耳を離れない。
8,ニシエヒガシエ
ここでJENさん裸になったかな。イントロが長めで、ループされてたんだけど、あそこは思わず掛け声入れそうになった。「ジャンジャンジャランジャン♪ JENさん!」とかね。恥ずかしくてできませんが。(笑)
あと、なぜかこの曲だけ特別な演出があった。ソファーに座った桜井氏がテレビを虚ろに見つめながら歌う。なんでだ、なんでだ、なんでだ~!!(ドラマ「イエローカード」参照)
やっぱかっこいい曲だ。JENもかっこええし。いいよ!JEN、いいよ!
9,Image
ここ数年、個人的に大好きな曲でございます。ほんとに泣きそうになるほどジーンとくる。これが沖縄の空に溶けてくことを想像したら、、、 それだけでもう、素晴らしい。
10,Overture
改めて、壮大な感じですね。
11,蘇生
この曲をライブで聴くのが、なんだか変な感じがした。楽しくて飛びまくりです。「ハー!」ってみんなで歌いました。JENのドドドドってドラムがすごくワクワクドキドキするんだな。
12,イノセントワールド
「沖縄で、初めて演奏した曲」これです、イノセントワールド。なんとこの曲の時に雨が! 偶然だけど、最高の演出だ。桜井氏も気持ち良さそうに両手を広げ、雨を受け入れる。私はかぶったカッパのフードを両手で押さえながら飛びまくり、大口あけて歌ってたのだけど、まぁアレのまねですよね。いま自分で想像してみたが、なかなか無様な行動だ。
途中、2番あたりで桜井さんが会場にマイクを向け歌わせる。修ちゃんやナカケーに、耳を指さしながら何か確認をとっていた。「聞こえる?」って聞いてたと思ったが、「(耳が)キンキンする?」と言ってたという説もある。
桜井さん、歌に参加したと思ったら、客席にハリのいいおしりを向け、JENの方を向いて歌ってるではないか!
あと、この曲ではナカケーがやけに楽しそうで、満面の笑みだった印象がある。噂では、ナカケー滑ったんですか?見てなかったけど、とりあえず楽しそうやったよ。
13、くるみ
なんかキレイだった。これも横揺れで聴いてたかな。JENのドラムにあわせて思わず肩あがってました。
14、天頂バス
うぉー!噂の「天頂バス」 リハをベランダで聴いていた時は、途中で強制入室されたからなぁ。理由はこれでした。
イエェェェーーーーーーーーーー!!!!
とにかく何度も叫びました。腕をちぎれそうなくらい突き上げて。楽しいねぇ。
15,HERO
これまたホッとでキュンとなナンバーです。ジンジンきます。そろそろ終わりなんかなぁ・・・。
HEROが終わると、なぜかみんな前に出てきた。えー!もう終わり!? 早すぎるー!アンコール!アンコール!アンコール!
ミスターチルドレン再登場。JENさん「DRUMS」Tシャツを着てました。アター!これ作りたかったんですよ。あとトップブリーダーとか。まぁ、そのうち作ると思うけど。
桜井氏がひと言。
「今日が最後になるかもしれません」
場内騒然。悲鳴にも近い。
「明日は、無理そう・・・」
苦笑する桜井氏。笑うしかないといった心境かな。辛そうだ。メンバーの方を見る。嘆きの声に、客から目をそらしてしまったように見えなくもない・・・。
そうです。やつです。メアリーこと台風21号。すぐそこまで来ておりました。というより、今こうやってライブが行えてることがちょっと不思議なくらいだったんです。今、バックステージに下がった時に「明日は中止」ということを伝えられたに違いない。それを悟ったとき、この世の終わりを告げられたような感じがした。だけど、興奮状態にいる私は、残り少ない曲をじっくり味わうことに集中する。
ここでメンバー紹介だったかな?
キーボード浦清秀! ギター河口修二! キーボードSUNNY!
ドラムス、鈴木英哉!
「めんそ~れ(はぁと)。 めんそ~れ(はぁと)。」
「わかりやすい掴みだな」と桜井氏につっこまれる。
「全部台風が悪いんです。」
ベース、中川敬輔!
髪の毛伸びたねぇ。モジャモジャ時代を思い出したよ。
ギター、田原健一!
何やら会場が騒がしい。そう、昨日は田原さんのお誕生日だったのだ。みんな祝福の言葉を叫んでいるのだ。私ももちろん叫びました。桜井氏が田原さんにマイクをやる。ま、まさか!
「ありがとうございます」
つ、ついに! 初生田原声です。会場大発狂!!一番発狂してたのは言うまでもなく…。Tammyさんの目撃談では、タハラーのShinobuさん、隣のひかるさんに抱きついて歓声をあげていたとか。
何の曲だったか忘れたけど、最後アウトロを前のほうで健ちゃん一人ギター弾いてたのがすごく堂々としててかっこ良かったよ。
「一部の人がわかってないんで、、、」
「昨日、田原君の誕生日でした。」
桜井氏、万人のことを考えてるね。気配り!さすがです。
このあとに紹介されるのは少々気後れするだろう。しかも自分の紹介。言いにくそうに、恥ずかしそうに桜井さん。
ボーカル、桜井和寿です。
「沖縄でしかやったことのない曲を・・・」
16, 1999年、夏、沖縄
沖縄の風と波の流れを感じるこの曲。台風で普段のよな穏やかさはなかったけれど、非常に心地よい。下りは、これまたジンときます。「とりあえず僕らの旅も終わります」だなんて、、、なんて心に響く言葉だろうか。寂しくもあり、喜ばしくもあり、、、ミスチルが一段と大きく見える。戦場から戻ってきた兵士のようだ。拍手で称えたい。
「またあの街でも歌いたい」このフレーズを聞いたらほっとできるんだな。あぁ、良かった、次もまたあるんだって。私もまたあの街この街で聴きたいです。
この時点で、明日の中止は決まってる。ミスチルはどんな思いでこれを歌ってただろう。「また歌いたい、絶対戻ってくる」そんな強い思いを感じましたよ。歌詞そのまんまだけど、感情の度合いが違うというんでしょうか。熱く伝わってくるものがあった。
17,PADLLE
「行こうぜ!」って音程に関係なく叫んでました。楽しかったなぁ。ドラムも最高。
18,Sign
JENさんがサニーさんにキューを出す。かっこええ!
新曲ってたいがい最後にするから、あーあ、もう終わりかぁって寂しい思いでじっくり聴いてました。
アンコールが終わり、メンバーが前に出てくる。だけど、観客の興奮はおさまらない。まだまだ! もっと聴きたい!手拍子が鳴り止まない。浦ちゃんまでが嬉しそうに「やっちゃえ、やっちゃえ!」というような手拍子をする。
話し合うミスチルのみなさん。桜井氏が「もう1曲だけ」というような仕草で確認をとる。おぉ、これは!!
「スタッフ泣かせのアンコール」
「では、雨が降ってないので・・・」
ヒュ、ヒュ♪(口笛)
「聞こえる?」
19,口笛
懐かしい。個人的にこれは冬の曲なんだけど、夏から秋へと季節が変わろうとしている今聞くのもなかなか良い。ごはんを30回噛むように、一音一音を大切にじっくりと聴いた。あぁ、終わりか。
今度こそ終わりです。まだ手拍子されるが、「ありがとう、勘弁して下さい」とでも言うように皆をなだめる。もう一度、メンバー紹介。
我らがJENさんは、テントの足を持ってなにやら悩ましげなポーズ。なんてキュートな!(笑)このあとマイクを通して何と言ってたんでしょうか?私には「エルビス」って聞こえたけど、たぶん違うやろな。そのあとは気孔師のポーズして、相変わらずのお茶目さんです。
最後は、、、BGM何やっけ?(笑)
右端行って、左端行っていつものように挨拶してくれました。JENさんはカワウソ君に向かってかっこよく親指を立てる。あぁ、帰っていく。ありがとう、最高やったよ。また会いましょう。
ドォン!!
振り返ると大きな花火が!おおぉぉぉ!!今年は花火を一度も見ていなかったので嬉しかった。5分くらい続いたんかな?沖縄の空に咲く花火、とてもキレイだった。何を思っていただろう・・・。
こうして、沖縄でのシフクライブが幕を閉じた。
今回、セットリストに変更があったため、構成は崩れ、曲数も少なかったらしい。なので、内容的には不完全燃焼なとこもあったようだ。私の場合はこれがシフクノツアー初めての参加だった。ホールではどんなだったか知らない。だから特に「あれ?」と首をひねることも、残念な思いもない。むしろ型にはまってなくて良かったかな。
「コンサートではなく、ライブだった。」
そう感じた。やっぱり野外にはライブの方が似合うね。(ニシエヒガシエの演出がひっかかったのは、この辺に関係するかも)なんていうか、より彼らと近づけたような気がするのです。
昼間、待ち合わせた場所に6人は集合した。ひかるさんに最高の酒、オリオンビールを一口いただく。ぷはー!ミスチル、やっぱりいいね。いいよ!ミスチルいいよ! そして、汗と雨にまみれた女たちは、己の臭さも吹き飛ばすくらい晴れ晴れとした顔つきで、ホテルへと帰っていくのだった。
このあとすぐに嵐がきた。撤収作業をするスタッフさんが気の毒で・・・。ケガなく無事に終わったのだろうか。ほんとにギリギリまで待ってくださって感謝です。内心イライラしていた方もいたでしょうね。ほんとにスタッフありきです。いつもいつも、みなさんあってのミスチルライブです。どうもありがとうございました!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
文/みすちび